山口市は盆地のため,山の木々の色づき具合は平野部よりかなり進んでいる。駐車場のまわりや街路樹のモミジバフウが鮮やかだった。
道真公は雷神を都に遣わし,自分を陥れた貴族に制裁の雷を見舞うの図
今回の展示は,松崎天神縁起絵巻の修復を記念して,75mの長さにもなるこの絵巻物の公開が目玉。
この絵巻物は全6巻からなり,1~5巻は,道真公の生い立ちから配流先の大宰府で亡くなり,亡くなった後は京に災いをもたらす祟り神として恐れられる存在になったということ,その後護国の神として祀られ,天神様としての信仰を集め,数々のご利益を授けたということが,鮮やかな色使いに加えて精緻な筆でリアルに表現したものである。
学問の神様,これは祟り神道真公の別の側面でしかないことに気付かされるのであった。
第6巻は,防府天満宮建立の言われを説いたもので,これは正直なところ後付け設定,権威付けのためのものという印象を受けた。
道真公の色々な肖像画の展示もあった。描かれている道真公はどれも怒りの表情を表しているということを今回初めて知った。凛々しく見せるという単純な理由ではなかったのだ。
他に,高杉晋作や三条実美,桂小五郎の書を眺めたりしてから,もう一つの目的である昼ごはんを館内の雷神カフェでとることにした。
一馬は防府にある明治32年創業の老舗の醤油と味噌の醸造場。今回はそこの醤油や味噌を用いた地産地消型の食事が提供されている。こういう企画は良い。どんどんやってもらいたい。
ご飯は天神様の梅に因んだ梅ごはん。味噌汁の味噌はもちろん一馬の味噌。
セットの飲み物は気分を変えてAssamティーにした。
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