今日も天気がいいというので,萩の椿祭りに家族で出かける。これにはもう一つ目的があって,それは会場の近くにある自称”世界一小さい火山”である笠山探訪である。以前朝日新聞のドラえもんのクイズの問題になったことで,母が行きたいと言い出したのだ。
5階建の高さのビルに相当する展望台から,周りを眺めると椿の群生林の中にいるというのが実感できる。案内に従って,群生林の中を抜ける苔むした石垣に沿った道を歩き,緑のトンネルをくぐって笠山山頂を目指す。風穴と呼ばれる一帯を抜けるときには確かにその辺りだけ明らかに気温が下がっているのがわかった。
途中,とても大きな綿毛を背負った種子を見つける。
笠山は本当に小さな火山だった。それでも,噴火口の底に降りると,荒々しい溶岩の岩肌にここは火山なんだということを実感する。火口を出て,あっという間のお鉢巡りをして,麓の明神池までさらに歩く。
明神池にいる魚にやる餌を狙って無数のトビが湖面を待っている。餌をやる方も魚にではなくトビに与えるために空中高く放り投げている。これをまたトビが上手に宙にあるうちにキャッチするんだな。
湖畔の萩池々茶屋で昼食,家族みんなで漁師の賄い飯(海鮮丼)を食べる。味噌汁にはばい貝が入っている。しかし,このばい貝の実が殻から出てこない。ばい貝の出汁の利いた味噌汁は美味しかった。
食後,無料のシャトルバスで元の会場へと戻る。そこで,先ほどの綿毛はテイカカズラ(定家葛)の種だということを,祭り会場で案内役をしていた地元の方から教わった。松蔭もちという,焼いた白玉団子のようなもちにゆず味噌を塗ったものを食べた。地酒は手を出しかけて思い留まった。
帰り道,柚子屋本店に寄って普通は手を出さない夏みかんソフトクリームを食べる。夏みかんの味はあまりしなかった。
スプーンがついているというのも不思議。
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