2010年7月17日土曜日

梅雨の最後っ屁

中国地方は本日梅雨明け。一昨日まで降り続いた豪雨は全国各地に災害をもたらした。幸いなことに,昨年のように防府では死者が出るようなことにはならなかった。とはいうものの…昨日記したように祖父母の墓が埋まったということなので,状況を確認しに行ってきた。

土嚢が積まれた国分寺霊園入口

水桶と柄杓が並んでいる霊園入口の階段の上と下には土嚢がびっしり積まれていた。

 

 

 

 

まだ水が流ている国分寺霊園の階段今日になっても階段をまだ土砂混じりの水が流れ下っている。普段は墓参りにこの階段を利用する。しかし,今回は登った先に土砂が小山のように堆積していた。

長靴を履いてきたので小山をずんずん登っていくことはできた。けれども,埋れている墓石を踏みつけてしまうのは恐れ多いので迂回することにした。一度下って,旧多々良高校の方から上がることにする。

 

土砂に埋まった国分寺霊園(遠くに江泊山)

江泊山が正面に見える。普段は防府市街の眺望が楽しめるこの霊園が無残にも土砂の海の中。

ねじれた手すりから土砂の驚異が感じられる。

 

 

土砂から首だけだしている先祖代々の墓

ぽつんと顔を出しているおじいちゃん・おばあちゃん・自動車のお兄ちゃん(叔父)の墓石。埋没しなかっただけでもありがたい事だと思って,近づいてみた。

 

 


難を逃れた墓

何と,反対側に回ってみると背中まで土砂が迫っていて,土台近くまで埋れているとはいうものの,墓石が少しずれたぐらいで,左にある灯籠と先の大戦で戦死した親戚の墓石が埋もれいている程度で済んでいる。被害は軽微ではないか。背後に見える積み重なる倒木が守ってくれたのか,それとも先祖の魂の執念か,はたまた御仏のご加護か。ありがたや,ありがたや。

 

持参した線香を供えて「しばらく我慢してください。今年は送り火はなしにしますから,盆に戻ってきたらそのまま居続けてください」と呟いて帰ってきた。

復旧工事はすでに始まっていた。しかし,墓地なだけに重機を投入してガンガン掘りまくるわけにも行くまい。お彼岸までに何とかなればそれでよし。ならなくてもそれでよし。

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