2012年10月24日水曜日

マウリッツハイス美術館展 神戸市立博物館

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  • 新山口(7:06発)=新幹線のぞみ4号13号車18番E席⇒ 新神戸(8:45着)
  • 神戸市営地下鉄 西神・山手線 新神戸⇒三宮
  • 神戸市立博物館(9:10着)
  • そごう神戸店 紀伊國屋書店 神戸店
  • 神戸旧居留地
  • 南京町
    燕楽で唐揚げ定食
  • メリケンパーク
    神戸港震災メモリアルパーク
    神戸海洋博物館/カワサキワールド/ポートタワー
  • 阪神元町⇒阪神梅田
  • 阪神百貨店,阪急百貨店
  • JR大阪駅
  • JR新大阪駅
    ロースカツサンドと梨ジュース
  • 新大阪(18:59発)=新幹線さくら575号4号車9番A席⇒新山口(21:01着)

この日を長く待っていた。初めて見たときからその瞳と唇の虜になっていた「真珠の耳飾りの少女」に会いに行くのだ。

地下鉄を出てから,Wi-Fiルーターがネットに接続したのを確かめて,Nexus7を起動しgoogle mapのマイクに向かって一言「神戸市立博物館」という声を発する声をかけると,画面に駅から博物館までの道順が表示され,音声で道案内してくれる。おかげで,ほとんど迷う(実は画面の見方がわからんで一,二度迷った。俺達のいる山は,あそこに見える山なんやで~みたいな)ことなく会場に到着。

開場とともに,3階まで誘導される。最初の方の展示には見向きもせず,お目当ての少女の展示されている2階まで早足で降りていく。まず,ちょっとずつ移動しながら,彼女の目と鼻の先を通るようになっているコースに並ぶ。ほとんど人がいないので,じっくりと見ることができた。画面からこぼれてくる光がほんとうに柔らかい。唇なんかつやつやしている。広隆寺の阿弥陀如来半跏思惟像に惚れたあまり抱きついて,仏像の小指を折った京大生が昔いたと聞く。柵をまたいであの娘に口づけをする輩が出たとしてもちっとも驚かないぞ。

次に,ちょっと離れたところから鑑賞できるエリアへと移動する。ちょうど彼女の視線の先あたりに陣取って,「ああ,今,見つめられている。いやん,もう,照れちゃう,照れちゃう。」という妄想にしばしひたる。

少女に続く後半の展示物は,じっくり時間をかけて鑑賞する。この時代の写実の追求みたいなのは,現代の3D映画に代表されるバーチャルリアリティに通じるのかなと,透明ガラスの質感の表現やガラスを通して見える食器や食材を眺めながらぼんやりと考えた。

ミュージアムショップで予約特典のコットンスカーフを受け取った後,図録など数点のグッズを買い求めて,もう一巡することにした。

このころになると観客も増え,3階展示室は入り口から渋滞している。人の肩越しに先程飛ばした風景画を見ると,何かピンと来ない,興味がわかない。結局2巡目はチラ見しながら彼女の待つ部屋に降りていった。

目鼻先コース,ここにも長い列ができていたので,じっくりポイントで,立つ位置を少し変えながら何か所からも見る。やはり,正面から眺めるより,彼女の視線の向く先から眺めるのが一番よいようだ。

~ここからは大急ぎ~

そごう神戸の紀伊國屋書店で母に頼まれていた本(防府では見つからなかった)を購入,旧居留区を通り抜けて,南京町のある店で生ビールと唐揚げ定食で昼食を取る。そこから向かったのは,メリケンパーク。震災の後がそのまま保存されているところを見学して,当時の神戸や去年の東北の人々のことを思い,心の中で手を合わす。

神戸海洋博物館,カワサキワールド,ポートタワーを見学して公園をぶらりと一周し,阪神元町駅から梅田に行く。改札を出たところの匂いは懐かしい昔のままの梅田の匂いだった。沿線風景はずいぶん変わっていたけれど,これだけは変わっていなかった。

阪神百貨店のデパ地下でおやきを買って,阪急百貨店に向かうと,なんと本日は内覧会(?)みたいな催し物で招待客だけが入れるというつれない仕打ちをされた。

そこで,予定を繰り上げてJR大阪駅に行く。おお,あれがホーム全体を覆うようにかかっている大屋根かとその巨大構造に感心し,アイスコーヒーを1杯飲んで新大阪に移動する。女性専用車両を初めて見た。間違ってあの中に乗り込んでしまったら地獄だ。

車の運転があるから,夕食時に酒が飲めないのはかなり少々つらい。ロースカツサンドをとびきり美味い梨ジュースで流し込んで,どこにでもあって,どこででも行列になっている蓬莱551のおみやげ(豚まんとシューマイ)を買ってさくらに揺られて(実際は全然揺れなかったけど),無事帰山。

何というか,何かがこうぎゅーっと濃縮されたような充実した一日だった。

それにしても,あなたは美しかった。

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