2015年5月3日日曜日

篠山紀信展 写真力~山口県立美術館

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雨模様なので家の外回りの用事ができないのを理由にして出てきた
2012年から巡回している息の長い写真展が県立美術館にやってきた。萩往還マラニックというスポーツイベントの開催と定例の青空市が重なって駐車場は大混雑,普段の日曜日よりもこの辺りの人口密度が一時的に高くなっている。空いているとふんだ美術館に足を向ける人も多い。
キスをするジョン・レノンとオノ・ヨーコがお出迎え。
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昼前に到着,お腹と相談してまず食事を済ませることにした。
今日はランチバスケットにありつけた。
IMG_20150503_115810Skitch
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ただ苦くて濃いだけの珈琲はいただけません。サンドイッチやコーンスープは美味しかったのに惜しい。
さて,展示会場へ。今回は音声ガイドサービースはなし。
篠山紀信の写真は5つのセクションに分けて展示されている。

 

GOD 鬼籍に入られた人々 The deceased

既に亡くなった人々のポートレート、それは、往年の歌手、俳優、作家、芸術家らの在りし日の姿です。巨大な空間で静かに対峙しあう作品たちは、雑誌やポスター、写真集など、当初の様々な文脈から離れ、新たな意味と表情を持ち始めます。

和服姿のバルテュス,渥美清,三島由紀夫,座頭市姿の勝新太郎,きんさん・ぎんさん,夏目雅子,美空ひばり,大原麗子,中村勘三郎(「お祭り」鳶頭鶴松),森光子,ジョン・レノン
縦横3mを越えるかと思われる大きさに引き伸ばされた彼らが壁面で迎えてくれる。その迫力にこの空間に足を踏み入れたものは誰もが息を飲むほどである。

バルテュスは日曜美術館でも取り上げられたことがあるややエロティックな少女たちの絵で知られる画家,今,これを書いていてそのことを思い出した。当日は,この和服姿の日本家屋に佇む老人が高名な画家だということに思いもよらなかった。
それから,大原麗子が亡くなっていたことを失念していたか知らなかったかして,彼女の写真をここに見たときに少なからず衝撃を受けた。

 

STAR すべての人々に知られる有名人 The celebrities

「写真家は時代の写し鏡であり、突出した出来事や人を撮らねばならない」。篠山にとって、時代を代表するスターたちはきわめて重要な被写体です。スターが最も輝く瞬間を捉えたその写真は、時代を象徴するものとして、時空を超えて見るものを引きつけます。

能年玲奈,ピンク・レディー,杏,北野武,Y.M.O.,加賀まりこ,市川新之助(現 海老蔵),吉永小百合,AKB48,壇蜜,山口百恵,浅田真央,羽生結弦,王貞治,長嶋茂雄,南沙織,舟木一夫,黒木メイサ,宮崎美子,キャロル,安室奈美恵,小林旭,岸恵子,満島ひかり,ももいろクローバーZ,千原ジュニア,松田聖子,佐々木希,美輪明宏

 

Body 裸の肉体―美とエロスとの闘い

 The body undressed beauty, eroticism, struggle

初期の構成的なヌードから70年代の「激写」シリーズ、社会現象にまでなった写真集『Santa Fe』(宮沢りえ)など、つねに時代のヌード表現を切り開いてきた篠山の様々な挑戦を紹介します。
 
MANUEL LEGRIS,VLADIMIR MALAKHOV,大相撲,Kaleidoscop,浅丘ルリ子,荻野目慶子,カルメンマキ,樋口可南子,宮沢りえ,黒柳徹子,The Birth,Death Valley,20XX TOKYO,
Twin,Dancer

 

SPECTACLE 私たちを異次元に連れ出す夢の世界

 Dream worlds takes us to another dimension

「写真は嘘」「嘘の嘘は本当」・・・。篠山は、写真を単純に真実の記録だと考えるのではなく、むしろ虚と実のあいだにはからずも生じるリアリティにこそ写真の力があると考えます。篠山の写真によってリアリティを与えられた、歌舞伎、ディズニーランドといった夢の世界をご覧ください。

 

ACCIDENTS 2011年3月11日―東日本で被災された人々の肖像

 Disaster 11 March 2011 – Portraits of the victim of the Great East Japan Earthquake

東日本大震災という未曾有の災害の後、篠山は、写真家としてそれを「無かったこと」にすることは

出来なかったと語ります。被災地に入った篠山は、一切の演出も指示も出さず、ありのままを受け止める姿勢で被災者たちの立ち姿をカメラに収めました。

この稿,書きかけ。追々書き足すつもり。

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